情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

動画閲覧サイトでは、ビデオ領域内にポップアップ状に広告が表示されるIn-Video広告と呼ばれる提示形式が多く使用されている。In-Video広告は、ユーザにとって動画を視聴する妨げとなるため、広告を不快に感じることが考えられる。その不快感から画面上の広告は閉じられることが多く、そのため広告の内容が記憶されることが少ない。したがって、ユーザの不快感を軽減することで広告の提示時間を延ばすことができれば、広告が記憶に保持されることが考えられる。そこで本研究では、広告と動画の色彩調和性が不快感に与える影響について検討を加えた。本稿では、広告の背景色に青色のアルファ描画を加算することで不快感を軽減させる手法について提案する。