3K-3
BLASTアルゴリズム全体のハードウェア化による高速化の提案
○石川 淑,田中飛鳥,宮崎敏明(会津大)
Basic Local Alignment Search Tool (BLAST)は最も有名なシーケンスアライメントツールの一つである。シーケンスアライメントとはタンパク質(またはDNA)データベースから検索対象となるタンパク質(またはDNA)配列を列挙することであり、配列同士の類似部分検索のために使用される。シーケンスアライメントは、生物学上の進化や遺伝子系図を調べる上で重要であることから、バイオインフォマティクス分野では欠かせない情報である。
BLASTは前処理部、seeding(ステップ1)、ungapped extension(ステップ2)、gapped extension(ステップ3)、traceback部という処理からなる。しかし、前処理部、traceback部を含んだBLASTアルゴリズム全体のハードウェア化は行われてこなかった。本稿では、前処理部、traceback部のハードウェア化を提案し、ホストPCとの通信ボトルネックを解消することによりBLAST全体の高速化を行ったので報告する。

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