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「電波塔百選」選定の必要性
○井出 明(追手門学院大)
現在、棚田や滝などを始めとして、日本の景観遺産を“百選”として遺し、
後世に伝えていく動きが顕著になっている。このままでは失われかねない
大切な日本の風景を遺そうとする運動であり、非常に重要なプロジェクト
であるといえる。筆者も、その趣旨に賛同しつつ、本報告で「電波塔百選」
を選定する重要性について述べておきたい。電波塔の多くは、高度成長期を
象徴する建造物であるが、東京タワーを始めとして、電波を送る役割は
相対的に低下しており、社会における機能を再検討するする時期に来ている。
そこで本報告では、「社会遺産としての電波塔」という視点を踏まえつつ、
「電波塔百選」の選定の意義や在り方について考察する。

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