3A-7
変動する負荷の並列性を考慮したマルチコアCPUスマートフォンの電力制御方式とその評価
○村上岳生,野呂正明,上和田徹,松本達郎(富士通研)
携帯端末(スマートフォン)に要求される機能、性能は年々高度化し、
増大する処理能力への要求に応えつつ、電力消費を抑えるため
マルチコアCPUを搭載したスマートフォンが普及しつつある。
従来からマルチコアCPUの制御手法として、CPU負荷に応じてCPU周波数、CPUコア数を
増減させる事によりCPU消費電力を削減する方式が広く用いられている。

しかし実際にスマートフォンのアプリを動作させたときには、
アプリ、サービスの複数のスレッドの負荷が規則的な変動をするとは限らず、
各CPUコアに均等に負荷が分散するとは限らない。
このためシステム負荷が上昇した際に単純にCPUコア数を増やしても、期待通りに
性能が向上せず、消費電力が無駄となるケースがある

本研究ではこのような課題を解決するために、アプリ動作時の変動する負荷の並列性を
考慮したCPUコア数制御方式を設計し、評価を行った。

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について