2Y-8
無線センサネットワークを広域な地震加速度モニタリングシステムに適用するための伝送方式の検討
○神能孝誠,中村優吾,松原 拓,藤原孝洋(函館高専)
無線センサネットワークの応用例として,地震加速度をモニタリングする研究が注目されている.
無線センサネットワークを用いた地震加速度モニタリングでは,高サンプリングレートによる
連続的な地震加速度データの収集,駆動電力の省電力化,モニタリング領域の拡張性という
3つの要件を考慮せねばならない.
しかし,対象とする領域が広域である場合,無線センサネットワークによる多段の
マルチホップではスループットの低下や消費電力の増大により要件を満たすことが難しい.
そこで,本研究では無線センサネットワーク領域を小クラスタに分け,無線LAN技術によって
無線領域を拡張し,インターネットを介して地震加速度データを収集するモニタリングシステムを提案した.
本稿では3層のネットワーク技術から成る地震加速度モニタリングシステムの設計を示したうえ,
無線センサネットワーク領域に適した伝送方式を調査するべく加速度データ収集の基礎実験を実施し,
伝送レートおよび伝送効率の特性を評価した.

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について