情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

非構造型P2Pではコンテンツの検索をいかに効率よく行うかが課題
となっている。この非構造型P2Pは、スケールフリーネットワーク
の性質を持つことが報告されており、ハブと呼ばれる多くのリンク
を持つノードが存在する。そこで、ハブを利用して検索の効率化を
図ることを考え、ハブの分散的検出とハブ方向への検索誘導の手法
を提案する。ただし、単純な適用では、検索パケット数は抑制でき
ても、検索成功率が低下するので、コンテンツの人気度を考慮した
検索、ノードのリンク数に応じたキャッシュの住み分けという拡張
を行う。以上について、シミュレーションによる評価に基づき、
有効性を示す。