2H-2
設備保守効率化のための故障履歴活用技術に関する研究
○島田惇哉,坂上聡子(三菱)
ビルや工場の中で使用される設備の故障停止時間を低減して,設備の稼働率を向上させたいという要求がある.
この課題を解決するために,著者らは各設備の予兆と故障が蓄積された故障履歴を活用することによる設備保守の効率化を検討している.
故障停止時間を低減するためには,予兆が発生した設備に対して,早い時期に高い確率で故障する設備を優先的に点検する必要がある.
そこで著者らは,予兆から故障に至るまでの時間的間隔及び時間に対する累積確率分布から故障リスクを表す指標を定義し,この指標から設備点検の緊急度を算出する手法を開発した.
この緊急度に応じて保守計画を立案することにより,効率的に設備保守を行うことができる.

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