情報処理学会 第75回全国大会講演要旨

近年，注目されている3D技術の1つに電子ホログラフィというものがある．
電子ホログラフィ技術は将来に3Dテレビなどへの応用が期待されている．
しかし，この技術には計算機でホログラムを作成するために膨大な量の
計算が必要という問題点がある．そこで本研究では，演算性能が高い
GPUを用いることで計算を高速化し，立体映像を表示する
ゲームシステムを構築した．また，実用化への初期段階として
見え方の基準を得る必要がある．そこで，現段階での3D映像の
見え方の評価から問題点や求められる技術を検討することを
目的とした評価実験を行った．その結果，再生像の視認性や
識別可能な物体間の距離など被験者によって異なる点があることを確認した．