1X-8
DS-TEを用いたMPLSのための高優先度クラスの残存帯域を考慮した帯域割り当て方式
○眞島一樹,木村成伴(筑波大)
MPLSの経路設定方式としてDS-TE (Diffserv-aware Traffic Engineering)があ
る.
この上で優先度の異なるクラス間で帯域を共有するため,Realeらは,ロシ
ア人形モデルを用いて,低優先度クラスの帯域を無条件にプリエンプトしない
帯域割り当て方式を提案したが,この方法では,優先度が3段階以上あるとき,
高優先度クラスより低優先度クラスを優先する可能性があった.
これを解決するため,本論文では3段階の優先度を仮定し,中優先度クラスの帯域が不足した場合は,高優先度クラスから無条件に帯域を借用するのではなく,状況によっ
ては低優先度クラスから先に帯域を返してもらうことで,中優先度クラスより
も低優先度クラスが優先される状況を避ける方式を提案する.
最後に,シミュレーション実験により,提案方式の有効性を確認する.

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