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家族間情報共有システムにおける緊急時判断機能の実装
○長谷川友香,小口正人(お茶の水女子大)
 東日本大震災のような緊急災害時において、最も心配となるのは家族の安否であるが、このような状況下では電話やメールで直接連絡を取ることが困難である場合が多く、もし災害発生時に家族がどこにいたかが分かれば有用な情報となる。
 これについて、移動履歴などの情報をスマートフォンやクラウドを用いて取得し、蓄積するのは可能であるが、ただしその利用に関しては、プライバシーの問題が発生する。
 本研究では家族間を対象とした情報共有システムを構築し、自律的に緊急時判断を行うことによりプライバシーに配慮した情報共有が可能な仕組みを提案する。具体的にはインターネット上の情報を用いて緊急時かどうかの判断を行い、緊急時にはユーザにアラートを送り、それでもユーザが何の反応も返さない場合にのみ他の家族がそのユーザの情報にアクセスできる仕組みとする。

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