1S-3
N-gram情報を生かしたP300 spellerにおける文字入力速度の向上に関する検討
○佐溝恵里,吉川大弘,古橋 武(名大)
P300 spellerは,脳波から得られる事象関連電位の一種であるP300を特徴量に用い,
ユーザーが思考によって文字入力を行うBCIである.ここで用いられるP300はSN比が悪く,判別精度向上のためには加算平均を行う必要があるが,これにより入力速度が低下し,ユーザーの負担へとつながってしまう.一方,文章においては,ある文字の出現確率や文字間の遷移確率の偏りが存在する.そこで本稿では,日本語P300 spellerにおいて,ひらがなの出現確率や文字間の遷移確率を,事前確率により考慮する手法を提案し,従来法と比較して,P300 spellerにおける入力速度が向上することを示す.

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