1N-1
組込みソフトウェア開発におけるトップダウンな振る舞い・データモデリングプロセス
○岡田康治,松浦佐江子(芝浦工大)
組込みソフトウェアでは,ハードウェアのセンサ値や相互作用する環境の測定結果が
処理対象のデータとなり,これらのデータを予測して制御方法を検討する.
しかし,予測とは異なる結果を得る可能性を考慮しなければならないため,
システム全体として達成したいシナリオからトップダウンに分析を行うことが難しい.
我々はこの問題に対して,UMLアクティビティ図を用いてユースケースから段階的に
振る舞いとその振る舞いに必要なデータを,試験実装を繰り返しながら分析し,
クラスを設計する手法を提案している.
本手法では想定されたシナリオを実現するコードを開発する際の手戻りは少ないが、
作成されるクラスは機能的クラスであり,オブジェクト指向的な設計ではない.
本稿では,ETロボコンにおける開発を例に本問題の解決方法について議論する.

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