1M-8
ブロック圧縮行格納形式への高速データ構造変換方式の開発
○佐藤真之介,藤井昭宏,田中輝雄(工学院大)
大規模な疎行列を扱うシミュレーションでは、その疎行列のデータ格納形式の一つとして圧縮行格納形式(CRS)が用いられている。疎行列の形状によってはCRS形式のデータ構造をブロック化して保持するブロック圧縮行格納形式(BCRS)に変換し扱うことにより、行列計算を高速化することができる。
シミュレーションでの反復処理において毎回行われる行列計算として、例えば疎行列ベクトル積(SpMV)ではCRS形式からBCRS形式への変換処理は最初の一度だけ行われる。ただしこの変換処理はSpMVと比較してはるかに大きく時間がかかっており、その削減が課題となっている。
本研究では、CRS形式の要素をブロック幅毎に同時変換することにより、BCRS形式への変換処理を高速に行うアルゴリズムを提案し、実装した。

footer 情報処理学会 セキュリティ プライバシーポリシー 倫理綱領 著作権について