1L-6
プロセスを分散実行するためのアドレス空間管理
○深尾拓司,三添 匠,芝 公仁,岡田至弘(龍谷大)
我々は,ネットワークに接続された計算機において単一のプロセスを
共有し,アプリケーションを分散実行するシステムを開発した.
本システムは,カーネルの一部を拡張する形で実装されており,
マルチスレッドプログラムを分散実行することを目的としている.
これにより,他の計算機における未使用の計算機資源を有効に用いることが
可能になる.また,拡張されたカーネルは計算機間でメモリの
アドレス空間を共有している.これにより,位置透過にメモリアクセスする
ことが可能になり,分散実行のためのプログラムの変更が不要となるため,
低い導入コストでマルチスレッドプログラムの分散実行の環境を提供
できる.本稿では,プロセスを分散実行のためのアドレス空間の
共有を実現するメモリ管理機構について述べる.

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