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仮想化環境におけるVMメモリサイズとキャッシュヒット率に関する考察
○竹内洸祐,日名川幸矢,山口実靖(工学院大)
クラウドコンピューティングの普及により仮想化環境の重要性が高まっている.
仮想化環境では,ゲストOSとホストOSの二種類のOSが動作し,それぞれがキャッシュ機能を提供している.
このような二重のキャッシュ環境では,下位キャッシュ(ホストOSキャッシュ)に対する参照の時間的局所性が通常の局所性と異なる可能性が考えられる.
本稿では,仮想化環境における下位キャッシュへの参照の局所性の解析結果を示し,通常の参照の時間的局所性と異なることを示す.
そして,実際の仮想化環境におけるゲストOSキャッシュとホストOSキャッシュのヒット率を示し,下位キャッシュメモリが効果的に機能していないことを示す.

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