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自動チューニング基盤ppOpen-ATへの逐次推定型実行時チューニング機構の実装
○大塚 亮,藤井昭宏,田中輝雄(工学院大),片桐孝洋(東大)
疎行列を扱う大規模反復計算においては、その疎行列の形状は実行時に決定されることが多い。そのため疎行列を扱う計算のチューニングは実行時に行う必要がある。
そこで我々は、反復ごとのそのプログラムの計測時間を元に性能パラメータから値を一つ選択し、実測しながら最適な性能パラメータを推定する方法を考案し、自動チューニング機能付き数値計算ライブラリ開発支援ディレクティブである自動チューニング基盤ppOpen-ATに、その仕様に合わせ新規ディレクティブを追加し実装した。
その結果、疎行列ベクトル積の実行時自動チューニングにて、最適な性能パラメータ推定にかかる時間を抑え、効率良く推定ができることを示した。

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