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有限要素法による電磁場解析の透磁率を用いた演算回数削減手法
○佐藤一馬,富永浩文,中村あすか,前川仁孝(千葉工大),若尾真治,松林 祐(早大)
本研究では,有限要素法による電磁場解析の、非磁性要素の透磁率が常に一定である性質を用いた演算回数削減手法を提案する。電磁場解析は非線形解析であり、Newton-Raphson法(NR法)を用いて方程式の生成と求解を繰り返し行う。本解析で生成する方程式中で非線形性を示すのは透磁率が変化する磁性体部分のみであり、非磁性体部分は透磁率が一定であるため線形性を持つ。このため、NR法の反復で繰り返される処理の大部分は演算結果が変わらないため、削減できる。そこで本研究では、NR法の反復の二回目以降の非磁性体部分に対応する演算は、一回目の演算結果を参照することで演算回数の削減を行う。

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