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ランダムな近傍セル選択による等方的BZ反応セルオートマトンについて
○小林美緒(阿南高専)
離散的数理モデルであるセルオートマトンは,単純なルールにより
記述できるため,少ない計算コストで複雑なパターンを再現できる.
一方で,離散的な空間格子に起因して,得られるパターンが非等方
的になる問題がある.非等方性の排除は,BZ反応を再現するセルオ
ートマトンにおいても重要な課題である.先行研究で,各セルが近
傍セルからの摂動を受け励起する際のしきい値を確率的にずらすこ
とで,等方性を実現したモデルが考案されている.本研究では,各
セルは同一のしきい値で励起するが,各セルが影響を受ける近傍セ
ルの摂動をランダムに選択することで,等方性を実現するモデルを
考案した.考案モデルにみられるパターンと近傍セル選択条件,お
よび,セルの励起のしきい値との関係について統計的手法により解
析し,パターンの発生機構について明らかにした.

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