人工知能(応用編)

第3回:人工知能技術(応用編)~社会実装の取り組みと課題~

 

日  時:
2017年9月29日(金)
会  場:
【本会場】日本大学理工学部駿河台校舎1号館2F121大会議室(東京都千代田区)
【遠隔会場】大阪大学中之島センター7F 講義室702(大阪市北区)
受付時間:
9:30~

現在、産業構造変革や生産性向上、スマート社会の実現などに向けて、人工知能技術への期待が高まっている。本セミナーでは、こうした人工知能技術研究開発の最前線において、とくに社会実装の取り組みと課題に関する話題を提供します。現在の人工知能技術の特徴は機械学習手法やビッグデータの活用にあります。これを持続的に進めるためには社会の中で、具体的なユースケースを設定し、持続的にビッグデータが生まれるような価値循環、ビジネスモデル構築も重要になります。本セミナーではこうした取り組みの現場ならではの問題意識や課題についての議論も行います。

樋口 知之様 統括コーディネータ:樋口 知之(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所 情報・システム研究機構 理事、統計数理研究所長)
【略歴】1989年東京大学理学系研究科博士課程修了後、文部省統計数理研究所に入所。2011年より情報・システム研究機構理事 統計数理研究所長。専門はベイジアンモデリング。最近は、データ同化およびエミュレーション(シミュレーションの機械学習による簡便代替法)の研究に注力している。日本統計学会、応用統計学会、電子情報通信学会、人工知能学会、日本応用数理学会、日本バイオインフォマティクス学会、日本マーケティング・サイエンス学会、International Statistical Institute、American Geophysical Union等の各学会の会員。また、日本学術会議の数理科学及び情報学分野の連携会員でもある。

オープニング[10:00~10:10]

本村 陽一様 コーディネータ:本村 陽一(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員/確率モデリング研究チーム長)
【略歴】産業技術総合研究所人工知能研究センター首席研究員、確率モテリンク研究チーム研究チーム長、東京工業大学特定教授、統計数理研究所客員教授を兼務.博士(工学)。1993年通産省工技院電子技術総合研究所入所後、アムステルダム大学招聘研究員、産業技術総合研究所サービス工学研究センター副研究センター長、同人工知能研究センター副センター長を経て2016年4月より現職。次世代人工知能技術開発・社会応用なとに従事。人工知能学会理事、サーヒス学会理事、行動計量学会理事、人工知能技術コンソーシアム会長も歴任。

セッション1[10:10~11:00]

人と相互理解できる次世代人工知能技術の社会実装に向けて

ビッグデータを活用した機械学習により現在、人工知能の実用化が劇的に進んでおり、それによる産業構造変革やSociety5.0と呼ばれるスマート社会の実現も期待されている。産総研ではNEDOプロジェクト「人間と相互理解できる次世代人工知能技術の研究開発」を進めている。本発表ではとくに確率モデリング技術の紹介やIoT・ビッグデータのさらなる活用のためのAI技術の社会実装上の課題、生活・サービス分野での応用事例の紹介などを行う。

本村 陽一様 講師:本村 陽一(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員/確率モデリング研究チーム長)
【略歴】産業技術総合研究所人工知能研究センター首席研究員、確率モテリンク研究チーム研究チーム長、東京工業大学特定教授、統計数理研究所客員教授を兼務.博士(工学)。1993年通産省工技院電子技術総合研究所入所後、アムステルダム大学招聘研究員、産業技術総合研究所サービス工学研究センター副研究センター長、同人工知能研究センター副センター長を経て2016年4月より現職。次世代人工知能技術開発・社会応用なとに従事。人工知能学会理事、サーヒス学会理事、行動計量学会理事、人工知能技術コンソーシアム会長も歴任。

セッション2[11:10~12:00]

AI間の交渉・協調・連携による超スマート社会実現に向けて

ビッグデータ処理技術や機械学習アルゴリズムの進展により、AIの社会実装は「見える化」「予測」「自動制御」等へと進展・拡大してきた。このトレンドは今後も続くと期待され、日本政府は、新しい価値の創出と豊かな暮らしをもたらす「超スマート社会」として目指すべき将来像を策定した。そこでは「高度道路交通システム」や「スマート生産システム」等、11のイメージが掲げられている。これらの実現にはAI技術のさらなる高度化と社会実装が必要であるが、なかでも「自動運転車間での軌道計画の調整」や「会社をまたがる生産システム間での受発注条件の調整」といった、自律型AI間の交渉・協調・連携技術は重要な鍵の一つとなる。本講演においては、産総研・理研とともに取り組んでいるAI間協調技術の研究開発活動、および、当該技術の社会実装を目指して企業横断で取り組んでいる政策提言/実現活動に関して紹介する。

森永 聡様 講師:森永 聡(日本電気株式会社 中央研究所 データサイエンス研究所 主席研究員)
【略歴】1994年東大大学院工学系研究科修士了。同年NEC入社、中央研究所に勤務。1999年論文提出により東大大学院博士学位(工学)取得。2000年~2001年金融監督庁国際室出向、2005~2008 金融庁監督局兼務。2016年~産総研人工知能研究センターを兼務。2017年~理研革新知能統合研究センターを兼務。NECでは、機械学習・データマイニング・自動推論研究チームのリーダーとして、データ分析原理の理論的研究、当該原理に基づき効率よく分析を行うエンジンの開発、そのビジネス応用を担当。金融監督庁と金融庁では、銀行のリスク規制制度の設計と実施を担当。産総研ではNEC-産総研人工知能連携研究室の副室長、理研では理研AIP-NEC連携センターの副センター長として、AI間協調技術等の研究開発を担当。

セッション3[13:20~14:10]

COIプロジェクト「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」における人工知能技術の応用

広島大学「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」では、脳科学からのアプローチにより感性を可視化する技術の研究開発に取り組んでいる。感性の可視化が可能となれば、人と人、人とモノ、人と社会がこれまで以上に感性(こころ)で繋がり、「モノ」と「こころ」が調和する「こころ豊かな社会」が実現できると考えている。何にワクワクするかなど、感性は、人に依って異なるため、開発した技術を社会に適応するには、個人の価値観などの背景情報とその状況、感じている感性を整理し、関連付けるユーザモデルを開発することが重要になる。本拠点では産業技術総合研究所の人工知能研究センター、複数の企業と共同で人工知能技術を用いたユーザモデルの開発に取り組んでいる。本講演では、本拠点の取り組みについて、ユーザモデル開発を中心に紹介させて頂く。

坂本 和夫様 講師:坂本 和夫(広島大学 感性イノベーション研究推進機構 特任教授)
【略歴】1992年大阪大学工学修士、2009年山口大学技術経営修士(専門職)。1992年マツダ株式会社入社、技術研究所配属、金属材料技術の開発に従事。その後、研究企画Grにて研究戦略立案及び研究マネジメントに従事した後、2014年から広島大学に出向し、文部科学省プロジェクトCOI「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」の推進に従事。

セッション4[14:20~15:10]

AI for your life and the value-chain~暮らしとバリューチェーンに広がる人工知能~

野村総合研究所(NRI)は、産業技術総合研究所(AIST)の人工知能研究センターとともに、AI活用社会のあり方と課題について、2016年4月から調査・研究を行ってきた。現状では、一部を除く日本企業において、現在のAI活用の取り組み方に課題があり、成果は限られそうである。この課題解決に向けて、「ユーザー視点」「データ連携」「中長期」などをキーワードに、アプローチを改める必要がある。今後は、将来シナリオを描いたコンセプトムービーやイメージなどを活用し、技術・サービス開発に「ユーザー視点」を取り入れると共に、企業・業界の枠を越えた「データ連携」を進めることが重要である。そうすることで、「AIツール活用による効率化」や「労働代替」のような矮小化されがちなAI活用の議論から、「新しい市場の創造」「社会全体の利便性向上」「リアルタイムな価値連携」などを目指したものにパラダイムをシフトさせることができるはずである。以上について、本講演にて解説する。

安岡 寛道様 講師:安岡 寛道(株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部 プリンシパル, Ph.D./中小企業診断士)
【略歴】慶應義塾大学大学院後期博士課程修了、博士(システムデザイン・マネジメント学/総合社会文化)。野村総合研究所(NRI)入社、NRIを一旦退社後にスクウェア オンライン事業部 チーフ、Arthur Andersen Business Consulting マネージャーを経て、NRI再入社。現在、内閣官房「パーソナルデータに関する検討会」委員、総務省・経済産業省「地域経済応援ポイント導入等による消費拡大方策検討会」構成員、高知県産業振興センター「事業戦略支援会議」委員、同県産学官民連携センター「土佐MBA・経営戦略コース」監修講師、横浜商科大学兼任講師など。他に、農林水産省等の委員、東京大学大学院、慶應義塾大学、駒澤大学、第一工業大学等の非常勤講師も歴任。

セッション5[15:20~16:10]

産総研人工知能技術コンソーシアム~AIツールの活用と実践のための共創アプローチ~

平成26年度までは独立行政法人産業技術総合研究所のサービス工学コンソーシアムデータ活用プラットフォーム研究会として、データ活用に関心のある複数の企業が集まり、データ活用の事例や最新技術動向の共有、意見交換などを行い、一部の企業では協業が進められ、共創的価値創出に向けて一定の効果が得られた。平成27年度では、国立研究開発法人産業技術総合研究所の人工知能技術研究センターとして、データ活用の共創的価値創出をより加速させ、成功事例を多く創出する。具体的には、法人会員の課題や強みを共有し、ベストマッチングを模索していく場を形成する。またデータ活用の手法・技術の勉強会を実施したり、産総研技術の最新動向を共有するなど、データ活用の知識やノウハウ、最新情報の獲得を促進させ、法人会員のデータ活用力を強化する。コンソーシアムの活動成果はシンポジウムなどを通じて外部発信し、普及を促進していく。講演ではその活動内容と社会実装ケーススタディについて紹介する。

豊田 俊文様 講師:豊田 俊文(株式会社東急エージェンシー ビジネス創造センタービジネスソリューション局 専任局長)
【略歴】昭和62年早稲田大学卒業、平成2年(株)東急エージェンシー入社。マーケティング業務、マネジメント業務に従事。現在、ビジネス創造センタービジネスソリューション局専任局長。

セッション6[16:10~16:40]

全体討論

本村 陽一様 講師:本村 陽一(国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員/確率モデリング研究チーム長)
【略歴】産業技術総合研究所人工知能研究センター首席研究員、確率モテリンク研究チーム研究チーム長、東京工業大学特定教授、統計数理研究所客員教授を兼務.博士(工学)。1993年通産省工技院電子技術総合研究所入所後、アムステルダム大学招聘研究員、産業技術総合研究所サービス工学研究センター副研究センター長、同人工知能研究センター副センター長を経て2016年4月より現職。次世代人工知能技術開発・社会応用なとに従事。人工知能学会理事、サーヒス学会理事、行動計量学会理事、人工知能技術コンソーシアム会長も歴任。
森永 聡様 講師:森永 聡(日本電気株式会社 中央研究所 データサイエンス研究所 主席研究員)
【略歴】1994年東大大学院工学系研究科修士了。同年NEC入社、中央研究所に勤務。1999年論文提出により東大大学院博士学位(工学)取得。2000年~2001年金融監督庁国際室出向、2005~2008 金融庁監督局兼務。2016年~産総研人工知能研究センターを兼務。2017年~理研革新知能統合研究センターを兼務。NECでは、機械学習・データマイニング・自動推論研究チームのリーダーとして、データ分析原理の理論的研究、当該原理に基づき効率よく分析を行うエンジンの開発、そのビジネス応用を担当。金融監督庁と金融庁では、銀行のリスク規制制度の設計と実施を担当。産総研ではNEC-産総研人工知能連携研究室の副室長、理研では理研AIP-NEC連携センターの副センター長として、AI間協調技術等の研究開発を担当。
坂本 和夫様 講師:坂本 和夫(広島大学 感性イノベーション研究推進機構 特任教授)
【略歴】1992年大阪大学工学修士、2009年山口大学技術経営修士(専門職)。1992年マツダ株式会社入社、技術研究所配属、金属材料技術の開発に従事。その後、研究企画Grにて研究戦略立案及び研究マネジメントに従事した後、2014年から広島大学に出向し、文部科学省プロジェクトCOI「精神的価値が成長する感性イノベーション拠点」の推進に従事。
安岡 寛道様 講師:安岡 寛道(株式会社野村総合研究所 コンサルティング事業本部 ICT・メディア産業コンサルティング部 プリンシパル, Ph.D./中小企業診断士)
【略歴】慶應義塾大学大学院後期博士課程修了、博士(システムデザイン・マネジメント学/総合社会文化)。野村総合研究所(NRI)入社、NRIを一旦退社後にスクウェア オンライン事業部 チーフ、Arthur Andersen Business Consulting マネージャーを経て、NRI再入社。現在、内閣官房「パーソナルデータに関する検討会」委員、総務省・経済産業省「地域経済応援ポイント導入等による消費拡大方策検討会」構成員、高知県産業振興センター「事業戦略支援会議」委員、同県産学官民連携センター「土佐MBA・経営戦略コース」監修講師、横浜商科大学兼任講師など。他に、農林水産省等の委員、東京大学大学院、慶應義塾大学、駒澤大学、第一工業大学等の非常勤講師も歴任。
豊田 俊文様 講師:豊田 俊文(株式会社東急エージェンシー ビジネス創造センタービジネスソリューション局 専任局長)
【略歴】昭和62年早稲田大学卒業、平成2年(株)東急エージェンシー入社。マーケティング業務、マネジメント業務に従事。現在、ビジネス創造センタービジネスソリューション局専任局長。