情報処理学会 短期集中セミナー

「安心」なIoT世界の実現に向けて

 
  • 2019年02月25日 参加申込を締め切らせていただきました。
  • 2019年02月14日 参加申込を2月25日(月)まで延長いたしました!!
  • 2019年01月25日 Webサイト公開

セミナー日時: 2019年2月28日(木) 13:30~17:00
(受付開始:13:00〜)

セミナー会場: 機械振興会館 地下3階 研修1号室


主催:一般社団法人情報処理学会


協賛:一般社団法人照明学会、一般社団法人電子情報技術産業協会、一般社団法人映像情報メディア学会、公益社団法人日本技術士会、一般社団法人電子情報通信学会、一般社団法人電気学会、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会、一般社団法人情報通信技術委員会

後援:独立行政法人 情報処理推進機構

「安心」なIoT世界の実現に向けて

プログラム

開催概要

IoTの進展により、これまでネットワークとは無縁だったわたしたちの身近にあるものもネットワークに接続されるようになり、私たちの生活が大きく変わり始めています。普段、ネットワークにつながっていることを意識しないで利用しているものもあります。このようにさまざまなものがネットワークにつながることによって、新たな価値を生み出すことが期待されていますが、同時にセキュリティ、プライバシーなども意識しなければならなくなってきています。また、人に近いところで利用されるロボットやドローンなどのモノがネットワークにつながることによって、これまであまり意識しなかった安全などについても考慮しなければならなくなってきています。
本セミナーでは、このIoTの実装が進むなか、IoTに関連したシステムやサービスを提供する側から、安心して利用できるシステムの開発にあたって考慮すべきことについて、標準化動向を中心として、各分野の専門家に解説いただきます。
本セミナーは、IoTに関連したシステムを開発する全ての方を対象としています。

[13:30-13:35]
オープニング

河合和哉(独立行政法人情報処理推進機構、情報処理学会 情報規格調査会 副委員長、SC41専門員会 委員長)

[13:35-13:55]
デジタルトランスフォーメーション推進のための産業戦略と政策展開-CPS/IoTの標準化動向を交えて-

あらゆる産業において、新たなデジタル技術を利用してこれまでにないビジネス・モデルを展開する新規参入者が登場し、ゲームチェンジが起きつつある。こうした中で、すべての企業においては、競争力維持・強化のために、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)をスピーディーに進めていくことが求められている。本講演では、CPS(Cyber Physical System)やIoT(Internet of Things)、人工知能(AI)等の技術革新に対応するための産業戦略として、Connected Industriesを基点としてDX推進まで、経済産業省の政策展開について紹介する。さらに、自動車分野の自動走行・コネクティッドサービスを典型として、CPS/IoTがソフトウェア中心・サービス駆動型の産業構造への転換にむけて高度化・複雑化を続けていることを踏まえ、これらに関する技術動向や標準化動向について述べる。


和泉憲明(経済産業省 商務情報政策局 情報産業課 ソフトウェア産業戦略企画官)
和泉憲明氏

【略歴】静岡大学情報学部助手、産業技術総合研究所(産総研)サイバーアシスト研究センター研究員、産総研情報技術研究部門・上級主任研究員などを経て平成29年8月より現職。博士(工学)(慶應義塾大学)。その他、これまで、東京大学大学院・非常勤講師、北陸先端科学技術大学院大学・非常勤講師、大阪府立大学・文書解析・知識科学研究所・研究員、先端IT活用推進コンソーシアム(AITC)顧問などを兼務。

[13:55-14:40]
IoTのためのセキュリティの標準化動向

現在、ISO/IEC JTC1/SC27(ITセキュリティ)においては、ISO/IEC 27030(IoTのためのセキュリティ、及びプライバシーガイドライン)の検討が進められている。本国際規格案における最新の審議動向、草案の内容を中心に解説する。また、日本、米国、英国などにおける同様な活動についても、現状の各国のガイドライン等を共有し、各国でも共通に活用できるISO国際規格化に向けた今後の展望を考える。


中尾康二(国立研究開発法人 情報通信研究機構)
中尾康二氏

【略歴】1979年早稲田大学卒業後、国際電信電話(株)に入社。KDD研究所、KDDI(株)を経て、現在、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)サイバーセキュリティ研究所 主管研究員、横浜国立大学客員教授、および内閣官房NISCサイバーセキュリティ補佐官を兼務。ネットワーク及びシステムを中心とした情報セキュリティ技術/サイバーセキュリティ技術の研究開発、国際標準化に従事。電子情報通信学会フェロー、情報処理学会会員。経済産業省大臣表彰賞、KPMG情報セキュリティアウォーズ、文部科学省大臣表彰賞、情報セキュリティ文化賞、総務大臣表彰等を受賞。

[14:40-15:25]
IoT時代のプライバシー:IoTをInternet of Threat にしないために

街を歩けば監視カメラやWi-fi アクセスポイント、家の中ではスマートスピーカーやスマートロックにスマート人形、一番一緒にいる相棒はスマホ、と現代社会における私達の生活は、明示・暗示のセンサーに溢れている。これらは、われわれ生活社に便利さと安心をもたらしてくれているが、一方では、一歩間違うと逆噴射し、生活者のプライバシーと幸福を根こそぎ覆す可能性も秘めている。
本講演では(1)アイデンティティとプライバシーの関係、(2) ISO/IECにおけるプライバシー・フレームワーク、(3) SC27/WG5におけるIoT関連仕様の検討状況紹介等を通じ、IoTがプライバシーに対するInternet of Threat にならないためにどのようなことを配慮すべきかを検討する。


崎村夏彦(株式会社野村総合研究所 デジタル基盤開発部 上席研究員)
崎村夏彦氏

【略歴】1989年、野村総合研究所入社。現在、同社上席研究員。デジタル・アイデンティティ、Web APIアクセス管理、プライバシー技術分野の国際標準化に20年来取り組んでおり、JWT,OpenID Connectなど取りまとめた規格は、全世界で20億人以上に日々使われている。SC 27/WG 5 小委員会(アイデンティティ管理とプライバシー技術)主査。米国OpenID Foundation理事長。総務省「プラットフォームサービスに関する研究会」構成員。IT連盟情報銀行推進委員会情報銀行認定分科会長。

[15:25-15:30]休憩

[15:30-16:15]
産業IoTにおける安全とセキュリティの連携フレームワーク

IoTは、エネルギー、交通などの社会インフラシステムや産業システムにも適用されつつある。これらのシステムが故障や脅威によって事故や停止状態になると、社会的影響や損失は甚大である。産業システムへのIoT適用には、きわめて高い安全性とセキュリティ性が求められている。産業システムの安全性についてはIEC 61508機能安全規格が、セキュリティ性についてはIEC62443サイバーセキュリティ規格がよく知られている。ところが、このふたつの規格を満たすシステムを構築しようとすると、いくつかの競合や矛盾に気が付く。この問題を明確にすることを目的として、産業システムの機能安全とサイバーセキュリティの連携フレームワーク規格(IEC TR63069)が日本の提案で作成された。本講演では、IoT産業システムの安全とセキュリティ連携に向けた技術動向、およびIPAの取り組みについて解説する。


神余浩夫(三菱電機株式会社)
神余浩夫氏

【略歴】1987年大阪大学大学院工学研究科原子力工学修士課程修了。1987年三菱電機中央研究所。2004年三菱電機名古屋製作所。2011年三菱電機先端技術総合研究所 機能安全システム、制御システムセキュリティの研究・開発に従事。TUV機能安全エキスパート(FSexp)、IEC 61508、IEC 62443国際エキスパート
著書:目で見る機能安全(日本規格協会、2017)

[16:15-17:00]
自動車分野のセーフティに関する最新動向

自動車分野では,CASE(Connected,Autonomous,Shared&Services, Electric)に代表される新しい技術,サービスの導入・普及が急速に進んでい る。本講演では,自動車の安全性に関する最新動向について,ISO 26262や ISO/PAS 21448等の国際規格を踏まえて解説する。また,モビリティサービス や自動運転などの新たな技術導入に際して,ディペンダビリティや社会受容性を高め,安心できる社会を形成するための議論を紹介する。


松原豊(国立大学法人 名古屋大学)
松原豊氏

【略歴】名古屋大学大学院情報学研究科准教授。2006年名古屋大学大学院情報科学研究科博士前期課程修了。同大学大学院情報科学研究科附属組込みシステム研究センター研究員、助教等を経て、2018年より現職。2015年4月~9月米国ワシントン大学及びカリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員。組込みシステム向けのリアルタイムOS、リアルタイムスケジューリング理論、システム安全、セキュリティ等の研究に従事。博士(情報科学)。IEEE、USENIX、情報処理学会、電子情報通信学会各会員。

[17:00-]クロージング

河合和哉(独立行政法人情報処理推進機構、情報処理学会 情報規格調査会 副委員長、SC41専門員会 委員長)

参加申込

<参加費>
正会員 3,000円(税込)
一般非会員 4,000円(税込)
学生(会員・非会員) 500円(税込)

【注意事項】


申込締切:2019年2月14日(木)
2019年2月25日(月)まで延長しました。

参加申込締切させていただきました。

会場

情報処理学会 短期集中セミナー会場:
機械振興会館[〒105-0011 東京都港区芝公園3-5-8 機械振興会館 地下3階 研修1号室]

http://www.jspmi.or.jp/kaigishitsu/access.html

FAQ

参加証引換券はいつ送られてくるのですか?
事務局より電子メールで開催1週間前にお送りいたします。ご来場の際は、必ずプリントアウトしてご持参頂き、受付にお渡しください。

参加証引換券メールが見当たりません(またはなくしてしまった)。
受付番号、参加申込者様のお名前、メールアドレスを事業部門宛seminar@itscj.ipsj.or.jpまでメールにてご連絡ください。なお、会場受付にて、受付番号、お名前を申し出て頂ければ大丈夫ですが、混在具合によっては当日受付に時間がかかる場合があります。「短期集中セミナー」参加証引換券メールは紛失しないよう大切に保管してください。

会社の手続き上開催日までに振込みができないのですが?
請求書と共に「送金連絡票」をE-mailにてお送りいたします。2月21日(木)までに「送金連絡票」にて送金予定日をお知らせください。

クレジットカードで支払えますか?
いいえ、銀行振込でお願いしております。

領収書を発行してほしいのですが?
請求書と共に「送金連絡票」をE-mailでお送りいたします。「送金連絡票」に必要事項をご記入のうえseminar@itscj.ipsj.or.jpまでご返信ください。

申込みをキャンセルしたいのですが?
イベント前日までに必ずE-mailでseminar@itscj.ipsj.or.jpへご連絡ください。無断欠席、イベント開催後のキャンセルは準備の都合上参加費をいただきます。なお、代理での参加は可能です。参加証引換券を代理の方にお渡しください。