銀行や官公庁に代表されるエンタープライズシステムや、車載機器や医療機器に代表される組込みシステムだけでなく、モバイルアプリケーションやクラウドコンピューティング、IoT、Industrie4.0など、ソフトウェアが製品やサービスの中核を占めるようになってきた。しかしその一方で、ソフトウェアの障害によるトラブルは後を絶たない。対策としてソフトウェアテストの強化や体系化、改善に取り組もうとしている企業は多いものの、どのように進めていくかについて問題や課題を抱えている企業がほとんどである。
そこで本セミナーでは、企業や組織でソフトウェアテストやソフトウェア品質保証を担当している方を受講者として想定し、SC 7/WG 26で作られたISO/IEC/IEEE 29119シリーズの解説や、企業や組織での活用のための考え方、テストに関する国際動向や最新の考え方、等を解説する。また規格策定に直接携わった委員から、ISO/IEC/IEEE 29119-2を基にしたテストプロセスの構築や、ISO/IEC 29119シリーズを基にしたテストプロセスアセスメントモデルであるISO/IEC 33063について詳説する。本セミナーによって、SC 7/WG 26が策定している国際標準への理解と活用を通じ、受講者の企業や組織において適切で効率的なテストを進めていけるようになることを期待している。
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