イベント企画
情報教育はどう変わるのか〜新しい時代に求められる能力とは
9月5日(木) 9:30-12:00
第3イベント会場(一般教育棟 A棟 A41)
【セッション概要】 小学校からのプログラミング教育の必修化や、「大学入試センター試験」から「大学入学共通テスト」への移行など、2020年度から初等中等教育が大きく変化する。ここでは、2020年度からの教育改革によって、情報教育がどう変わるのかを、教育サービスを行う企業の視点、初等中等教育の現場で多くの実践を行っている教育者の視点、また、新しい教育を受けてきた生徒を受け入れる大学の視点それぞれから紹介していく。
9:30-10:00 講演(1) これからの時代に求められるデジタル・情報活用力について
岡本 和之((株)ベネッセコーポレーション)
【概要】 世界の情報教育の潮流、および「大学入学共通テスト」など国内の教育・入試改革を踏まえたうえで、これからの教育に求められるデジタル・情報活用力について述べる。また、その力を測定するために開発中の検定『Pプラス』のモニター調査結果等を通じて、子どもたちの学力の状況について紹介する。
【略歴】 理工・医学・人文社会科学の専門書出版社で編集者として勤務後、2007年(株)ベネッセコーポレーション入社。初等中等教育におけるアセスメント・教材の企画・編集、小・中・高校生の学力の調査・分析業務を経て、現在は『Pプラス』編集長として検定問題の開発に従事。大阪大学SEEDSプログラム外部評価委員などを務める。
10:00-10:30 講演(2) 小中高等学校の情報教育・プログラミング教育の現状と展望
竹中 章勝
【概要】 2020年から小中高等学校で順次施行される新学習指導要領では情報活用能力の育成が学習の基盤となる能力として位置付けられている。また小学校からプログラミング教育が必修化され高等学校まで全ての生徒が学ぶことになった。今後どのような学びが求められていくのか、また現状どのような実践が行われているのか報告する。
【略歴】 中高一貫校の情報科教員を経て、現在大学教員。中学校では「探究的総合学習」、高等学校では共通教科情報科の授業、学校設定科目「理系情報〜C言語およびperlによるプログラミング」を担当。大学では情報科教育法・プログラミング関係講座・情報活用講座を担当。中高教員時は情報教育実践と共に学内ネットワークの構築・運用、一般教室への電子黒板などの導入によるICT教育環境デザインの実践・研究を行っている。著書に「アルゴリズムとプログラム」検定教科書(実教出版・共著)がある。
10:30-11:00 講演(3) 思考力・判断力・表現力をどう評価するか?〜高大接続の改革
西田 知博(大阪学院大学 情報学部 教授)
【概要】 かつて、初等中等教育においては「知識・技能」を中心とした学習の評価が行われてきたが、現在では「思考力・判断力・表現力」や「主体的に学習に取り組む態度」も評価することが求められている。それらの評価は、大学入試においても求められてきており、「大学入学共通テスト」に記述問題が導入されたり、推薦入試などでのe-ポートフォリオの利用などが検討されている。ここでは、大学入学者選抜改革推進委託事業として文部科学省から委託され、情報処理学会も参画して行ってきた「情報学的アプローチによる「情報科」大学入学者選抜における評価手法の研究開発」の成果を元にCBTなどを用いて「思考力・判断力・表現力」を大学入試においてどのように評価できるかを紹介する。
【略歴】 1991年大阪大学基礎工学部情報工学科卒業、1996年同大学基礎工学研究科単位取得満期退学。博士(情報科学)。大阪大学情報処理教育センター助手、大阪学院大学情報学部講師、准教授を経て、現在同大学教授。情報処理学会論文誌教育とコンピュータ編集委員長、同学会メディア知能情報領域委員会財務委員、コンピュータと教育研究会運営委員。情報入試委員会委員、情報規格調査会SC36専門委員会委員長などを務める。
11:10-11:50 パネル討論 情報教育はどう変わるのか・どう変えるべきか
【概要】 プログラミング教育など、初等・中等教育における情報教育の改革が成功するためには、情報処理学会などの学会の長期的なサポートも不可欠である。ここでは、本セッションの講演者に加え、情報処理学会の長期戦略理事を迎え、それぞれの立場からこれからの情報教育に対してどのように貢献していけるかを討論する。
司会:西田 知博(大阪学院大学 情報学部 教授)
【略歴】 1991年大阪大学基礎工学部情報工学科卒業、1996年同大学基礎工学研究科単位取得満期退学。博士(情報科学)。大阪大学情報処理教育センター助手、大阪学院大学情報学部講師、准教授を経て、現在同大学教授。情報処理学会論文誌教育とコンピュータ編集委員長、同学会メディア知能情報領域委員会財務委員、コンピュータと教育研究会運営委員。情報入試委員会委員、情報規格調査会SC36専門委員会委員長などを務める。
パネリスト:高橋 克巳(情報処理学会 長期戦略理事)
パネリスト:岡本 和之((株)ベネッセコーポレーション)
【略歴】 理工・医学・人文社会科学の専門書出版社で編集者として勤務後、2007年(株)ベネッセコーポレーション入社。初等中等教育におけるアセスメント・教材の企画・編集、小・中・高校生の学力の調査・分析業務を経て、現在は『Pプラス』編集長として検定問題の開発に従事。大阪大学SEEDSプログラム外部評価委員などを務める。
パネリスト:竹中 章勝
【略歴】 中高一貫校の情報科教員を経て、現在大学教員。中学校では「探究的総合学習」、高等学校では共通教科情報科の授業、学校設定科目「理系情報〜C言語およびperlによるプログラミング」を担当。大学では情報科教育法・プログラミング関係講座・情報活用講座を担当。中高教員時は情報教育実践と共に学内ネットワークの構築・運用、一般教室への電子黒板などの導入によるICT教育環境デザインの実践・研究を行っている。著書に「アルゴリズムとプログラム」検定教科書(実教出版・共著)がある。