イベント企画
東大・情報理工研究100連発
~知能機械情報学専攻+コンピュータ科学専攻編~
9月12日(火) 13:00-15:00
第2イベント会場(2号館221号講義室)
【セッション概要】 電子情報通信学会設立100周年を記念して、FIT2017ホスト校である東京大学からFITと馴染みの深い情報理工・3専攻の若手を中心とした研究者が集結。これまでの研究から最新のトピックまで、1セッションで100個以上を一気に紹介し、情報理工分野の魅力を多面的に紹介するとともに、今後の情報理工分野の発展にむけた議論・提言などを行う。本セッションでは知能機械情報学専攻とコンピュータ科学専攻の研究者が研究成果を紹介する。
13:00-13:10 東大・情報理工研究100連発 趣旨説明
鳴海 拓志(東京大学 大学院情報理工学系研究科 講師)
【略歴】 2011年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。2011年より同大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教、2016年講師、現在に至る。博士(工学)。バーチャルリアリティ・拡張現実感の技術と認知科学・心理学の知見を融合し、多様な五感を提示するクロスモーダルインタフェース、人間の行動や認知、能力を変化させる人間拡張技術等の研究に取り組む。日本VR学会論文賞、HI学会論文賞、文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞等、受賞多数。
13:10-13:30 講演(1) 加藤真平・研究20連発
加藤 真平(東京大学 大学院情報理工学系研究科 准教授)
【略歴】 2008年慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。博士(工学)。2012年名古屋大学大学院情報科学研究科講師。2013年同研究科准教授。2016年東京大学情報理工学系研究科准教授。現在、オペレーティングシステム、並列分散システム、自動運転システムの研究開発に従事。
13:30-13:40 講演(2) 吉田成朗・研究10連発
吉田 成朗(東京大学 大学院情報理工学系研究科 助教)
【概要】 HCI (Human-Computer Interaction)は、人間とコンピュータの関係性を設計する研究領域のことを言います。高性能なコンピュータが安価かつ小型になった現在、私たちの生活のいろいろなところにコンピュータが活用されています。HCI研究者の仕事は、こうしたコンピュータの新しい使い方や、コンピュータとの関わり方を提案するだけでなく、それを具体化し、未来の私たちの生活のあり方を想像・議論しやすくすることだと考えています。今回の講演では、好き嫌いや創造性、共感といった人間の主観的な体験を誘うインタラクション技術や、コンピュータやロボットを駆使したインタラクティブな学習支援技術・エンタテインメント技術について紹介します。本講演を通して、人間とコンピュータの相互作用の中に新たな価値を見出すHCI研究の楽しさや意義を感じてもらえればと思います。
【略歴】 2012年東京大学機械情報工学科卒業。2014年同大学大学院学際情報学府修士課程修了。2017年同大学大学院博士課程修了。2017年より同大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教。主に感情や感情の生起を端緒とする主観的な体験を誘発する研究に従事。博士(学際情報学)。IPA認定スーパークリエータ。東京大学総長賞、ヒューマンインタフェース学会論文賞、グッドデザイン賞など受賞。
13:40-14:00 講演(3) 鳴海拓志・研究20連発
鳴海 拓志(東京大学 大学院情報理工学系研究科 講師)
【概要】 2016年は「バーチャルリアリティ(VR)元年」という言葉がメディアを賑わし、VRがさまざまな分野で活用されはじめています。一方、VR研究では、VRは没入感のある視聴覚の体験を通して現実とは切り離された別世界を体験するものという固定観念を超えて、さらなるVRの可能性を追求するための取組みが継続されてきました。講演者らによる、触覚、嗅覚、味覚といった五感に働きかけるクロスモーダルインタフェース、人の知覚を編集することで人の行動や気持ちに影響を与えて人間の能力を拡張する人間拡張技術の事例を一挙に紹介することで、VRの持つ更なる可能性について紹介します。
【略歴】 2011年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。2011年より同大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻助教、2016年講師、現在に至る。博士(工学)。バーチャルリアリティ・拡張現実感の技術と認知科学・心理学の知見を融合し、多様な五感を提示するクロスモーダルインタフェース、人間の行動や認知、能力を変化させる人間拡張技術等の研究に取り組む。日本VR学会論文賞、HI学会論文賞、文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門優秀賞等、受賞多数。
14:00-14:20 講演(4) 牛久祥孝・研究20連発
牛久 祥孝(東京大学 大学院情報理工学系研究科 講師)
14:20-14:40 講演(5) 新山龍馬・研究20連発
新山 龍馬(東京大学 大学院情報理工学系研究科 講師)
【概要】 動物のしなやかさ、したたかさを理解するには学際的なアプローチが必要です。人工筋肉の製作と、それを使った筋駆動ロボットの開発では、解剖学やスポーツバイオメカニクスの知見を援用して、跳躍ロボット、走行ロボットを実現しました。また、その技術は、テンセグリティーなど、特殊な構造への応用にも展開しました。生物の特徴のひとつにはやわらかさが挙げられ、そのやわらかさに注目したソフトロボティクスと呼ばれる分野があります。関連するやわらかいロボットの例を紹介します。
【略歴】 ロボット研究者。2010年東京大学大学院博士課程修了。2010年から2014年までマサチューセッツ工科大学(MIT)でポスドク研究員。2014年より、東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻、講師。生物の巧みな動きとやわらかさの原理を理解し、工学的に実現する生物規範ロボットやソフトロボティクスの研究に取り組む。また、ロボットを安価に「印刷」する技術など、ロボティクスの拡張に取り組む。
14:40-15:00 講演(6) 中村仁彦・研究20連発
中村 仁彦(東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授)
【略歴】 京都大学工学博士。京都大学助手、UCSB准教授を経て、1991年より東京大学に勤務。現在、情報理工学系研究科教授。ロボティクス、バイオメカニクス、脳型情報処理の研究を行う。TUM Distinguished Affiliated Professor。Academy of Engineering Science of Serbia外国人会員。World Academy of Arts and Science、IEEE、日本機械学会、日本ロボット学会のフェロー。