イベント企画
文部科学省 大学入学者選抜改革推進委託事業
情報学的アプローチによる「情報科」大学入学者選抜における評価手法の研究開発 中間報告 -海外調査報告を中心に-
9月12日(火) 15:30-17:30
第1イベント会場(2号館213号講義室)
【セッション概要】 文部科学省の大学入学者選抜改革推進委託事業に、大阪大学が代表機関となり、東京大学、情報処理学会と連携して応募し、情報分野での現行の入学選抜における課題や問題点を調査・分析の上、その改善に向けた実践的で具体的な手法を2016年度より研究・開発している。本シンポジウムでは3年計画の中間報告を行なう。「思考力・判断力・表現力」の評価やCBTシステムの利用について海外調査した結果の報告を中心に、「思考力・判断力・表現力」の評価手法、「情報科」CBTシステム化について、現状で得られた成果を報告し、議論したい。
司会:角田 博保(情報処理学会 情報入試委員会委員長)
【略歴】 1981年東京工業大学大学院理工学研究科情報科学専攻博士課程単位取得退学。1982年電気通信大学助手。講師、助教授、准教授を経て、2016年定年退職。理学博士。計算機システムのヒューマンインタフェース、教育支援システム、文字列処理等に興味を持つ。情報処理学会コンピュータ科学教育委員会委員長、情報入試委員会委員長、ACM会員、情報処理学会シニア会員。
15:30-16:00 講演(1) 事業概説
萩谷 昌己(東京大学 大学院理工学系研究科 教授)
【概要】 大阪大学が代表機関となり、東京大学、情報処理学会と連携して実施している大学入学者選抜改革推進委託事業「情報学的アプローチによる「情報科」大学入学者選抜における評価手法の研究開発」の全体の概要について紹介した後、「思考力・判断力・表現力」の評価手法およびCBTシステムの開発状況について報告する。  【イベント企画資料はこちら】
【略歴】 1982年3月東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻修士課程修了。1982年4月京都大学数理解析研究所助手。1988年3月京都大学理学博士。1988年10月京都大学数理解析研究所助教授。1992年4月東京大学理学部助教授。1993年4月東京大学大学院理学系研究科助教授。1995年11月東京大学大学院理学系研究科教授。2001年4月〜東京大学大学院情報理工学系研究科教授。2010年4月〜2013年3月東京大学大学院情報理工学系研究科研究科長。2011年10月〜日本学術会議会員。
16:00-16:30 講演(2) 海外調査報告
辰己 丈夫(放送大学 教養学部情報コース 教授)
【概要】 本会が、文部科学省から受託した大学入学者選抜改革推進委託事業で実施した、海外調査の状況について報告する。報告の対象は以下の国である。イギリス、アメリカ合衆国、中国、インド。これらの国の大学入試における情報活用能力の評価項目は、国ごとにまちまちであったが、その原因は、文化や工業力、政治的なタイミング、社会構成などにある。また、今後の世界における情報を活用した新たな産業育成や、国民レベルでの情報活用能力の向上を目的とした教育においても、情報活用能力を評価することが関連していた。
【略歴】 1997年早稲田大学理工学研究科数学専攻博士後期課程退学。2014年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了。博士(システムズ・マネジメント)。1993年早稲田大学情報科学研究教育センター助手。その後、神戸大学講師、東京農工大学助教授、放送大学准教授を経て、2016年4月から放送大学教授。現在、本会情報処理教育委員会幹事、コンピュータと教育研究会・運営委員など。
16:30-17:30 パネル討論 「情報科」大学入学者選抜と海外動向
【概要】 本イベント内で先に行なった二件の講演を受け、それぞれの講演者に加えて本事業のメンバーから2名のパネリストが登壇する。本事業関連事項について海外調査した結果、ならびに「情報科」入試のCBTシステム化など本事業で進めてきた調査研究などについて、さらに補足の報告を行ない、会場からの質問・問題提起を踏まえてさらに議論を深める。
司会:和田 勉(長野大学 企業情報学部 教授)
【略歴】 1978年早稲田大学理工学部電気工学科卒業。1983年筑波大学大学院博士課程数学研究科単位取得満期退学。同年東京大学生産技術研究所技官。1984年長野大学産業社会学部専任講師。同助教授、同教授。現在、同企業情報学部教授。2006年大韓民国高麗大学師範学部コンピュータ教育学科招聘教授。本会情報処理教育委員会初等中等教育委員長。ACM、CIEC、ソフトウェア技術者協会各会員。本会シニア会員。
パネリスト:萩谷 昌己(東京大学 大学院理工学系研究科 教授)
【略歴】 1982年3月東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻修士課程修了。1982年4月京都大学数理解析研究所助手。1988年3月京都大学理学博士。1988年10月京都大学数理解析研究所助教授。1992年4月東京大学理学部助教授。1993年4月東京大学大学院理学系研究科助教授。1995年11月東京大学大学院理学系研究科教授。2001年4月〜東京大学大学院情報理工学系研究科教授。2010年4月〜2013年3月東京大学大学院情報理工学系研究科研究科長。2011年10月〜日本学術会議会員。
パネリスト:久野 靖(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授)
【略歴】 1984年 東京工業大学理工学研究科情報科学専攻博士後期課程単位取得退学。同大学助手、筑波大学講師、助教授、教授を経て、2016年 電気通信大学情報理工学研究科教授、筑波大学名誉教授。理学博士。プログラミング言語、プログラミング教育、情報教育に関心を持つ。
パネリスト:角谷 良彦(東京大学 情報理工学系研究科 特任講師)
【略歴】 2003年、京都大学大学院理学研究科(数学・数理解析専攻)の博士課程を修了、学位を取得。日本学術振興会特別研究員PDを経て、2004年から東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻に勤務。プログラミング言語や計算モデルに関する研究を行っている。
パネリスト:辰己 丈夫(放送大学 教養学部情報コース 教授)
【略歴】 1997年早稲田大学理工学研究科数学専攻博士後期課程退学。2014年筑波大学大学院ビジネス科学研究科博士課程修了。博士(システムズ・マネジメント)。1993年早稲田大学情報科学研究教育センター助手。その後、神戸大学講師、東京農工大学助教授、放送大学准教授を経て、2016年4月から放送大学教授。現在、本会情報処理教育委員会幹事、コンピュータと教育研究会・運営委員など。