イベント企画
不動産テック ~不動産×AIが拓く不動産の未来~
9月14日(木) 13:00-16:00
第2イベント会場(2号館221号講義室)
【セッション概要】 金融×ITを意味するFinTechという造語に続き、不動産とITとの融合を表す「ReTech(不動産テック)」という言葉が注目を集めている。本企画では、大好評だったFIT2016でのイベント企画に続き、不動産データを対象とした人工知能・機械学習に関わる企業と大学研究者の事例紹介を行う。
13:00-13:05 オープニング
山崎 俊彦(東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 准教授)
【概要】 オープニングの趣旨説明とご講演者紹介を行います。本イベントでは賃貸ポータル大手2社、スタートアップ2社、不動産情報ポータル1社、学術界2件の皆様にご登壇頂きます。
【略歴】 1999年東京大学工学部電子工学科卒業。2004年同大学工学系研究科電子工学専攻修了。博士(工学)。現在、同大学情報理工学系研究科電子情報学専攻准教授。ビッグ・マルチメディア・データを用いた「魅力工学」という新たな分野を研究すると共に、物体認識、パターン認識、機械学習、3次元映像処理などに従事。
13:05-13:30 講演(1) 不動産データセットの提供によるオープンイノベーション創出
清田 陽司(株式会社LIFULL LIFULL研究所リッテルラボラトリーグループ 主席研究員)
【概要】 不動産テックには、ユーザの意思決定までに長い時間がかかる、ユーザ行動データの継続的な取得が困難、画像処理やVR、シミュレーションの重要度が高いなど、他の*テックとは異なるいくつかの特徴がある。「LIFULL HOME'Sデータセット」は、不動産テック関連の研究を活性化することを主な目的として、2015年11月より国立情報学研究所 情報学研究データリポジトリにて提供している。「LIFULl HOME'Sデータセット」には約533万件の賃貸物件データと、それに紐付く約8300万点の物件画像データが含まれ、深層学習など最先端の機械学習手法を活用した大変興味深い研究成果も発表されつつある。本講演では、LIFULl HOME'Sデータセットによって生み出された主な研究成果を紹介するとともに、不動産テック特有の研究課題をいくつか提示したい。
【略歴】 2004年京都大学大学院情報学研究科博士課程修了。2004年から2012年まで東京大学情報基盤センター 助手・助教・特任講師。2007年に東京大学発ベンチャー(株)リッテルの創業に関わり、Hadoopベースのビッグデータ処理技術のビジネス展開などに取り組んだ。2011年より(株)LIFULL(旧社名(株)ネクスト) にて、画像解析やクラウドソーシングを活用したイノベーション創出に取り組んでいる。情報処理学会データベースシステム研究会幹事、人工知能学会編集委員、JST「情報管理」誌編集委員などを担当。博士(情報学)。
13:30-13:55 講演(2)
杉浦 太樹(株式会社リクルート 住まいカンパニー)
【略歴】 2015年早稲田大学 先進理工学研究科 修士課程卒業。同年にデータ解析エンジニアとして株式会社リクルートホールディングス入社、株式会社リクルート住まいカンパニーへ出向。メールやプッシュ通知を活用したCRM施策、オンライン広告施策効果のモデル化やそれを用いた予算最適化など、SUUMOのデータ分析を幅広く行っている。
13:55-14:20 講演(3)
大浜 毅美(株式会社ietty 執行役員CTO 技術本部長)
【略歴】 2000年東京学芸大学教育学研究科修士課程終了。日経リサーチ、Yahoo! Japan、Groupon JapanでWebアプリケーションエンジニア、プランナ及びデータアナリストとして勤務の後、2012年より株式会社ボーダーズ執行役員CTO。2016年より株式会社ietty執行役員CTOとして不動産領域をターゲットとして、データとITエンジニアリングを活かしたベンチャー企業の成長に取り組んでいる。
14:20-14:45 講演(4)
松崎 明(株式会社いい生活 常務取締役CTO)
【略歴】 2000年東京大学工学部卒業。同年当時まだ10名程度であった設立直後の「いい生活」に出会い、そのビジネス内容や会社の展望に惹かれてエンジニアとして入社。その後、インフラ構築、Webサービス(バックエンド・フロントエンド)開発、プロダクト設計、アーキテクチャ設計など幅広い業務を経験。2005年に執行役員CTO、2012年取締役CTOを経て、2015年常務取締役CTOに就任し現在に至る。
14:45-15:10 講演(5)
小原 和磨(株式会社レンガ 取締役開発担当)
【略歴】 2004年にシステム開発会社へ入社し、20代前半から10名程度ののエンジニアチームを率いる。2009年にエニグモに転職し、同社主力事業の担当エンジニアとして活躍。2011年、ITベンチャーの取締役CTOに就任。レンガではシステムの全領域を担当。
15:10-15:35 講演(6)
北垣 亮馬(東京大学 大学院工学系研究科建築学専攻 講師)
15:35-16:00 講演(7) AI・IoTを用いた不動産情報処理の事例紹介
山崎 俊彦(東京大学 大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻 准教授)
【概要】 東京大学・山崎研究室では、山崎自身が賃貸物件を借りるときに実際に感じた不便・不満を元に、深層学習を用いた間取り画像のセマンティック・セグメンテーションや類似間取り検索の研究、IoTセンサを用いた物件の住み心地定量化などの研究を行っている。本発表ではこれまでの取り組みの幾つかについて紹介する。また、時間があれば大学からみた不動産情報処理に関する産学連携の事例や産業界への要望などについて紹介する。
【略歴】 1999年東京大学工学部電子工学科卒業。2004年同大学工学系研究科電子工学専攻修了。博士(工学)。現在、同大学情報理工学系研究科電子情報学専攻准教授。ビッグ・マルチメディア・データを用いた「魅力工学」という新たな分野を研究すると共に、物体認識、パターン認識、機械学習、3次元映像処理などに従事。