イベント企画
食の情報処理 ~これまでの10年、これからの10年~
9月13日(水) 15:30-17:30
第4イベント会場(2号館212号講義室)
【セッション概要】 食メディア研究会の前身である料理メディア研究会が発足して10年が経ちました。その間、Webレシピをはじめとする食メディアデータの急増や、医療費圧迫による健康的な食対する意識の高まりなど、食の情報処理研究を取り巻く状況は大きく変化しています。2012年から毎年開催している国際ワークショップCEA (Int. Workshop on Cooking and Eating Activities)は今年、AI系のトップカンファレンスの一つであるIJCAI-17での開催が決定するなど、その活動が国際的にも認められるようになってきました。研究会発足当初から食の情報処理研究に関わってきた研究者達から見て、この10年で何がかわり、これから10年でどう変わっていくのか、どのようなニーズがありどのような研究課題が生まれるのか、食メディアの未来を予測します。
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司会:井手 一郎(名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授)
【略歴】 1994年東大・工・電子卒。1996年同大大学院工学系研究科情報工学専攻修士課程了。2000年同研究科電気工学専攻博士課程了。博士(工学)。同年国立情報学研究所助手。2004年名古屋大学大学院情報科学研究科助教授、2007年より准教授。この間、2002~2004年総合研究大学院大学数物科学研究科助手併任、2004~2010年情報・システム研究機構国立情報学研究所客員助教授・准教授兼任、2005、2006、2007年フランス情報学・統計システム研究所(IRISA)招聘教授。2010~2011年オランダアムステルダム大学情報学研究所上級訪問研究員。パターン認識技術の実応用や映像メディア処理全般に興味を持っている。電子情報通信学会、情報処理学会各シニア会員、映像情報メディア学会、人工知能学会、IEEE、ACM各会員。
パネリスト:美濃 導彦(京都大学 学術情報メディアセンター 教授)
【略歴】 京都大学工学部情報工学科卒業。同大大学院博士課程修了。京都大学工学部助手、助教授を経て、京都大学学術情報メディアセンター教授。京都大学学術情報メディアセンター長、京都大学総長室副室長、京都大学副理事、C.I.O、情報環境機構長を歴任。画像処理、人工知能、知的コミュニケーション関係の研究に従事。工学博士。IEEE、ACM、情報処理学会、電子情報通信学会、画像電子学会、日本ロボット学会、日本バーチャルリアリティ学会各会員。
パネリスト:相澤 清晴(東京大学 情報理工学系研究科 教授)
【略歴】 1988年東京大学博士課程修了。工博。東大工学部助手、講師、助教授をへて、2001年より教授。現在大学院情報理工学系研究科教授。画像・メディア処理、ライフログ、3次元映像、漫画画像処理等に関する研究に従事。特に、食に関してはFoodLogというマルチメディア食事記録ツールを公開し、人の食事データの研究を進めてきた。電子情報通信学会HCG運営委員長。現在情報システムソサイエティ次期会長。日本学術会議連携会員、電子情報通信学会フェロー。IEEEフェロー。
パネリスト:佐野 睦夫(大阪工業大学 情報科学部 教授)
【略歴】 1983年3月京都大学大学院工学研究科修士課程を修了。1983年4月電電公社 現在のNTTに入社。主にロボットビジョンの研究に従事。2002年4月大阪工業大学情報科学部情報メディア学科教授。現在に至る。料理メディア・食メディア,生活支援型ロボット,認知ケアシステムなどの研究に従事。大阪工業大学ヒューマンロボティックス研究開発センター長。
パネリスト:中村 裕一(京都大学 学術情報メディアセンター 教授)
【略歴】 1990年京都大学工学部助手、1993年筑波大学電子情報工学系講師/機能工学系助教授、2004年京都大学学術情報メディアセンター教授、現在に至る。博士(工学)。その間、画像・映像の処理・認識、筋電位信号を用いた動作解析、動作支援などの研究に従事。2014年度電子情報通信学会HCG運営委員長、2017年度情報システムソサエティ会長。
パネリスト:山肩 洋子(東京大学/日本学術振興会 特別研究員)
【略歴】 2005年京都大学大学院情報学研究科博士後期課程研究指導認定退学。同年京都大学 情報学研究科 研究員。2006年(独)情報通信研究機構 専攻研究員。2010年京都大学 特定講師、その後、准教授、特定准教授を経て、2015年より日本学術振興会 特別研究員。電子情報通信学会「食メディア研究会」副委員長。レシピや調理映像に関するマルチメディア処理の研究に従事。電子情報通信学会、人工知能学会 各会員。博士(情報学)。