抄録
O-011
産業界におけるデジタル変革のための製品ライフサイクル管理(PLM)情報システムに関する学術研究の動向
後藤 智(早大/PTCジャパン)・吉江 修・藤村 茂(早大)
PLM(製品ライフサイクル管理)は、産業界における戦略的な情報処理システムの1つとして、多くの企業での適用事例が毎年発表されている。しかしながら、学術的視点でPLMの研究報告が日本ではほとんど存在していない。例えば、日本の研究者が国際発表しているPLMの学術論文の件数は、日本と同様のものづくり先進国のドイツと比較して、わずか15分の1程度に過ぎない。製品の企画/設計から生産/販売/サービスに至るライフサイクル全体で製品データを管理するPLMに関する学術研究の意義は大きい。本稿では、情報処理国際連合(IFIP)のPLM国際会議(WG5.1 PLM IC)での投稿論文等を引用しながら、世界のPLMに関する学術研究の最新動向や方向性について考察する。