抄録
O-005
排水溝内での内水氾濫検知に向けた静電容量センサの評価
林 晃輔(電機大)・近藤亮磨(東大)・小林 亘・岩井将行(電機大)
近年,局地的豪雨の頻発により地下浸水被害が後を絶たない.入り組んだ地下空間では,目立たず細やかに浸水を検知する仕組みが必要とされている.そのため側溝内にセンサを置いて浸水を検知する方法が検討されている.一般に水検知手法の一つである電極方式は,電極が水に直接触れるため,長期運用すると経年劣化の懸念がある.一方,静電容量方式は,防水されたケース内面に貼られた金属膜で計測可能である.この方式は,金属膜と水の間の素材や距離,サンプリングレート,センサ回路に接続する抵抗値が精度や応答性に影響を与えるため,検討の余地がある.そこで本研究では,これらの条件について実験を行い,得られた結果を示す.