抄録
N-007
プログラミング初学者教育における教員補助を目的としたログデータの解析および可視化方法の提案
橋本玄基・大枝真一(木更津高専)
日本の学校教育は一対多形式がほとんどであり,学生の理解度などを授業毎に把握することは難しい.しかし,プログラミングの授業では学生の行動を確認できるUNIXコマンド履歴や,ソースコードの編集履歴などのログデータを容易かつ自動的に保存することが可能である.そこで,本研究ではログデータから授業毎に学生のつまずきを発見することを目的とする.とくに,他の学生と異なる行動をする学生は,先に進んでいるか理解が遅れているかのどちらかであるという仮定のもと,ログデータの可視化と異常検知手法を提案する.これにより,授業中または授業後に教員へつまずいている学生を知らせる手法を検討する.