抄録
M-025
車載システムにおける異常検知に向けた車両動作モード識別に関する検討
横田 薫(パナソニック)・豊田真智子・中村吉孝・東羅翔太郎(NTT)・川口信貴・多鹿陽介(パナソニック)
自動車の先進運転支援システム(ADAS)機能の進化に伴い、ADAS動作中の安心・安全の確立が必須となっている。近年では異常の発生防止対策だけでなく発生時の検知技術確立も必要となっている。その実現に向けて、システム動作の正常異常の推定だけでなく、適切な危険回避を支援するために車両の動作状況を識別する技術検討を行っている。今回、追加部品不要で車両から取得可能なCAN データのみを用いて車両動作状況の識別を行う検討を実施した。車両動作の状態を示す動作モードを定義した上で、各モードで通信されるCANメッセージ群を用いた機械学習による識別方法の原理と、実車両を用いて実験を行った結果概要を説明する。