抄録
M-008
人との関係性に注目した空気環境可視化デバイスの開発
山田恭平・水戸慎一郎(東京高専)
本研究は,教室における空気環境(温度,湿度,二酸化炭素濃度)の可視化とデータ蓄積を行うことで,健康増進,及び教育効果の向上を目指すものである.教室は,狭い空間に長時間、数十人が留まるため、空気環境が悪化しやすい.特に,二酸化炭素濃度は1500ppmを超えると学習の集中力等に悪影響を及ぼすことが指摘されているが,人間が知覚しにくいため換気行動等による改善が難しく,二酸化炭素を可視化するデバイスが各種提案されている.
 本研究は,教室の環境改善に目的を絞り,①教室全体から二酸化炭素濃度を把握することが出来る,②人の換気行動を喚起できる,③比較的安価であるという特徴をもつデバイスを開発し,この評価を行った.