抄録
L-012
特許出願から見た継続認証の技術動向について
高田慎也・中村 亨・大田幸由(NTT)
継続認証技術の基礎的な特許出願が米国で活発に行われている。継続認証は同じユーザによるサービスの継続利用を認証する技術である。サービス利用中に変化するユーザの認証状態をスコアリングすることで、認証操作の頻度を下げ、利便性の向上を図る。この分野においては、米国ではGoogleやQualcommが先行しているが、コンセプトレベルの出願がほとんどで、具体的な実施例を記述した発明は少ない。一方日本では加速度センサを使用する具体的な出願が行われている。本稿では用途と技術を軸に公開特許の傾向を分析し、検討が進んでいる領域や、未開分野を明らかにし、国産技術としての注力点を明らかにする。