抄録
L-005
画像中の指紋領域抽出
佐藤佑飛(筑波大)・小早川倫広(都産業技術高専)
指紋が写っているスナップ写真から指紋が復元できると報告されている。これは、スナップ写真(画像)から生体情報を抽出可能であることを示唆している。
本稿では、画像中から指紋が写っている領域を抽出するための指紋領域抽出アルゴリズムを提案する。
提案する指紋領域抽出アルゴリズムは、1)画像から指先領域を抽出、
2)抽出した指先領域から隆線特徴ベクトルを算出、3)隆線特徴ベクトルを指紋判別空間に写像、4)判別空間上の隆線特徴ベクトルに対して指紋領域かどうかを判別、の4つからなる。
本稿では、判別空間生成法として、線形判別分析、SVM、Ada-Boost、多層パーセプトロン、Random forest、を用い性能評価を行った。
提案する指紋領域抽出アルゴリズム(SVM)は、指紋が写っている画像から89.3%の割合で指紋領域を抽出した。