抄録
L-003
フリーテキストで記述された患者情報のプライバシー保護方式の提案
谷口洋司(第一工大)・長村春紀・矢島敬士・青柳拓未・有馬幸秀(電機大)
カルテメモとは、医療介護現場で利用されている患者情報共有システムの機能の一つであり、患者の病状・処置・経過などを医師がフリーテキストで記録し、医療介護現場の医師・看護師・医療事務職員等の間で利用されている。カルテメモは、基本的に医師がフリーテキストで入力し、病名や過去の通院履歴などの機微な情報が含まれていることが多い。しかし、医療介護現場の医師以外の看護師や事務職員等もカルテメモを参照しており、プライバシーが侵害されている可能性がある。本研究では、このような機微な情報を閲覧者側の職種に応じて、適切な表現に自動的に変換する手法を提案する。