抄録
K-014
視覚障がい者のためのプログラム読み上げシステムの検討
平川 亮・中藤良久(九工大)
本研究では、視覚障がい者がプログラム開発を行う際に、効率的に作業が行える環境を構築することを目指している。従来、視覚障がい者がプログラムを作成する際は、ソースコードを「行」単位で上下に移動しながら、各行の処理をスクリーンリーダで読み上げることでコード記述していた。しかし、この方法では、プログラミングに時間がかかる。そこで本稿では、プログラムの構造化を利用して、フローチャート上の「処理ブロック」単位で上下左右に移動し、読み上げる方法を提案する。評価では、ユーザがプログラム構造を把握する時間に関して、提案法と従来法の比較を行った。その結果、提案法の方が従来法に比べ約2倍早く把握できることが確認できた。