抄録
K-006
JuliusとChainerによる非語の音声認識
多々納俊治(出雲医療看護専門学校)・繩手雅彦・伊藤史人(島根大)・酒向慎司(名工大)・門脇和央(島根大)
医療・福祉の現場では学習障がい児に対する読み能力や音韻操作の検査として非語(無意味単語)の読み上げや復唱を要求することがある.発話された非語に対する正誤判定を自動化する目的で音声認識を組み込んだ音韻検査ソフトウエアを開発する場合,一般的には現在の音声認識システムは辞書に存在する語を認識するものであるため非語を認識対象とする際にはいくつか課題がある.そこで本研究では非語に対する音声認識の精度を高めるためフリーで利用できる音声認識エンジンJuliusに機械学習を組み込んだ.また機械に学習させる音声特徴量の最適な組み合わせを探索するとともにフォルマント列による母音の絞り込みなどを行い検査に使用される非語に特化した音声認識を考案した.