抄録
J-016
Kinectの骨格検出機能を用いた通話検出方法に関する調査
藤嶋教彰・河上知貴(松江高専)
日本国内における振り込め詐欺の認知件数は年々増加しており,詐欺被害を防ぐシステムの開発が急がれている.本研究ではATM機への組込みを想定とする,Kinectの骨格追跡機能を用いた通話検出システムを構築し,2つの調査を行った.1つは帽子の有無が通話検出時間に影響するかの調査である.もう1つは帽子非着用時において腰の曲がりの有無で通話検出精度が変化するかの調査である.調査の結果,帽子の有無で明確な動作検出時間の遅れがでず,遅延は5秒以内であること,腰の曲がりの有無でも精度変化が見られず,全ての調査パターンで90%を超える精度となることが確認された.