抄録
J-009
話者の注視が次発話者の選択に及ぼす影響に関する母語と第二言語会話での比較分析
山下昂人・伊集院幸輝・加藤恒夫・山本誠一(同志社大)
現発話者の注視が三人会話での次発話者の選択に及ぼす影響の解明を目的とし,現発話終了から次発話までのポーズ長に対応して,注視された聞き手が発話する割合の変化に関する分析を行った.その結果,母語である日本語会話では,ポーズ長が長くなるにつれて,現発話者の注視が次発話者の選択に及ぼす影響は低下する.一方,英語会話では,ポーズ長が長くなっても,現発話者の注視が次発話者の選択に及ぼす影響は低下しないことが示された.