抄録
J-001
歩行者認知訓練システムにおける高齢者の認知特性
冨樫大介・猿田和樹・寺田裕樹・陳 国躍(秋田県大)
ドライバーのミスが原因の交通事故のうち,約8割が認知ミスによるものと言われ,高齢者が加害者となる事故も増加している.そのためドライバーの認知能力を向上させることができれば,交通事故を低減できると考えられる.
 筆者らはドライブレコーダー映像を用いた歩行者認知訓練システムTRAINを提案してきた.これまでの実験ではTRAINを用いることで一定の訓練効果が得られることが明らかになっている.一方で実験対象が若年者に限られており,異なる年齢層での訓練効果は分析されていなかった.
 本研究では日常的に運転する高齢者を対象とした歩行者認知実験を実施し,歩行者に対する認知時間や訓練効果について,若年者の実験結果と比較・検討する.