抄録
I-006
離散的有限フレネル変換の電子透かしへの応用
○青柳智裕・大坪紘一・青柳宣生(東洋大)
光の回折は、通常回折積分で記述され、基本的な回折変換はレーリー回折である。
実際にはその近似回折変換としてフレネル変換が用いられる。
空間的な帯域制限をすることでフレネル変換における標本化定理が導出できる。
その標本化定理を基にして離散的フレネル変換を導出する。
電子透かしで扱われる一般的な直交変換は離散フーリェ変換、離散コサイン変換やウェーブレット変換であるが、
本研究では離散的フレネル変換を使って、デジタル署名データ等を埋め込み画質の評価を行う。