抄録
H-034
空中署名認証における筆跡崩れに頑健な特徴量の検討
近江亮祐・中井 満(富山県大)
空中に人差し指で筆記した署名を用いて個人認証を行う。指先の3次元空間位置座標を Leap Motion で追跡することで署名を得る。空中署名は他人から筆跡が見られないメリットがあるが、筆記者自身も筆跡が見えないため、筆跡が崩れやすいといったデメリットがある。従来の署名認証では、筆跡の外接矩形で正規化する事が多く、筆跡崩れが生じると認証精度の低下を招いてしまう。本発表で提案する特徴量は、フレーム毎に正規化をする局所的正規化特徴量である。署名別に閾値を設定したとき、被験者14に対して従来法では平均等誤り率27%であったが、提案法では10%の平均等誤り率を達成した。