抄録
H-031
複数カメラの視野間を移動する人物の追跡手法
飯野 晋・助野順司・吉川 勉(三菱電機)
本論⽂では、複数の監視カメラを使⽤したシステムを⽤いて、各カメラの視野間を移動する⼈物の追跡⼿法を提案する。提案⼿法では、まず複数のカメラの役割を⼈物頭部の初期3次元位置検出を⾏う⼊⼝カメラと天井から⼈物頭部の画像上位置を検出する天井カメラに分ける。そして⼊⼝カメラが検出した⼈物頭部の3次元位置の⾼さと天井カメラが検出した⼈物頭部位置とを⽤いて移動後の⼈物頭部の3次元位置を推定し、推定された⼈物頭部の3次元位置を時系列で対応付けることによって、視野間を移動する⼈物の追跡を実現する。本論⽂では実際に複数のカメラを組み合わせて実験を⾏った結果も掲載し、提案⼿法の有効性を⽰した。