抄録
F-020
深層学習を用いた二段階甲骨文字認識
紙徳直生・孟  林・山崎勝弘(立命館大)
甲骨文字は、中国殷代で使われていた世界最古の漢字である。これらの解読と認識は歴史の研究において非常に重要であるが、長い年月をかけて劣化し認識が難しいという問題がある。我々は、二段階の深層学習を用いて高精度な甲骨文字認識を目指す。認識率を高めるために、一度目の学習と認識後に、最上位の文字を削除したデータセットを作成し、再度学習と認識を行う。甲骨文字114種820枚に対して回転・切り取り等のデータ増強により得られた約60万枚のデータセットで学習を行い、未学習画像538枚の認識を行った結果、一度目で90%、二度目で96%の認識率を達成した。