抄録
F-018
二値行列分解のためのイジングモデルの定式化
中村崇人・大久保潤(埼玉大)・此島真喜子・田村泰孝(富士通研)
近年イジングモデルで定式化された問題をアニーリングで解く専用マシンが開発され注目を集めている.
それらの専用マシンではコスト関数をイジングモデルで定式化することが必要である.
イジングモデルでの定式化は一般に問題ごとに考える必要があり,未だ定式化がなされていない問題も存在する.
そこで本講演ではイジングモデルでの定式化がなされていない問題の一つとして二値行列分解に注目する.
二値行列分解には演算規則に応じた区別があり,通常の整数演算に従うものとブール代数に従うものの2種類が主に知られている.
これら2種類のうち,ブール代数に従って演算する二値行列分解に対してイジングモデルによる定式化を提案する.