抄録
E-026
録音した音声から違和感のない合成を行う提案手法
高野加奈絵・前田涼佑・藤村真生(大阪工大)
本研究では、あらかじめ音声を録音し、話したいことをテキストで入力すると、録音された声で読み上げるシステムを構築し、数少ない音声のサンプルから自然な音声を合成することを目的とする.本発表では、違和感のない音声合成を実現する上で、音声サンプルとして1キャラクターのセリフを113個録音し、それらを単語と音節に分け、音声波形をスペクトル分析してデータベースに登録した.波形の接続部分のアクセントやイントネーションを変化させるため、適切な周波数を設定し、作成した数の少ないデータベースから任意の文章を合成した.その結果をオピニオン評価によって元の文章と比較し、違和感の程度を調査した結果を説明する.