抄録
CL-001
衛星ネットワークにおけるTCP Hyblaの解析モデル:スループットと転送時間
薄 優斗・内海哲史・武田聖生(福島大)・Zabir Salahuddin Muhammad Salim(鶴岡高専)
衛星ネットワークは広域性や耐災害性があり,近年注目されている.輻輳制御方式であるTCP Hyblaは,衛星ネットワークにおいて,高いスループットが維持できることが知られている.しかし,TCP Hyblaの性能を予測する解析は十分なされていない.そこで,TCP Hyblaの新しい解析モデル(1)スループット(2)転送時間を提案する.そして,提案する解析モデルを実験により検証する.定常状態において解析値と実験値との差異は最大でも約16%となった.送信データ量を制限したときは,転送時間の解析値と実験値との差異は28%以下で,スループットにおいては22%以下となった.