抄録
CJ-011
2者間の協調コミュニケーションの同期情報量を用いた人間関係の推定
川崎真弘・高見澤賢侍・宮内英里(筑波大)
コミュニケーションにおいて無意識的に発現する行動リズムの同期現象は共同作業の実現に重要である。本研究では、この同期現象の過程において現れる2者間の関係性、リーダーとフォロワーを推定することを目的とした。2者で交互に時間間隔を合わせながらボタン押しを行う交互タッピング課題時を行った。この2者のボタン押しの時間間隔に対して情報理論を適用した結果、エントロピーよりリーダーとフォロワーの特定に成功した。さらにこの結果はアンケートによる心理データとも一致し、今後の人間関係の特定するシステム開発に貢献する可能性がある。