抄録
CJ-002
注意散漫状態の検出に向けたドライバの内部状態推定モデル
佐藤和人・沢田石真史(秋田県大)・伊藤桃代(徳島大)・間所洋和(秋田県大)・門脇さくら(スマートデザイン)
本研究では,ヒヤリハット遭遇前後における視線と顔向きの時系列変化に着目し,交差点進入時の注視行動と一時停止後の安全確認行動に時間区分した分析を通して,注意散漫状態を特徴付ける行動パターンを抽出し,危険運転予測モデルの構築に向けた知見の獲得を目指す.更に,ベイジアンネットワークを用いて,運転シーンに対する注視及び安全確認行動とドライバの内部状態の相互関係をグラフィカルに表現することにより,運転集中状態から注意散漫状態に移行する際の特徴的な身体情報(視線・顔向き)と操作情報(ハンドル・アクセル・ブレーキ)の関連性をドライバの運転特性や負担感受性の観点から分析する.