抄録
CI-001
バイナリパターンの重み付け和による多視点画像の圧縮符号化
小松滉治・高橋桂太・藤井俊彰(名大)
被写体を異なる視点から撮影した多視点画像は,三次元形状の計測や立体映像の生成など,様々な用途で用いられる.本論文では特に,狭い視点間隔で撮影された非常に多くの枚数の多視点画像に適した新しい圧縮符号化方式を提案する.提案手法では,多視点画像が互いに相関が高いという特徴に注目し,少数のバイナリパターンとそれらの重みを組み合わせて多視点画像を表現する.この表現は,現在主流の映像符号化であるHEVC等とは全く原理が異なる.提案手法はHEVCと比べて,多視点画像の表現が単純なため復号が非常に高速であると同時に,同等以上のレート歪み特性を示すことを確認した.