抄録
CG-002
曲率を用いた解剖画像からの大腿部繊維筋の推定
大城将健・戸崎哲也(神戸市立高専)
歩行動作を解析する際に、大腿部の筋動態を3次元的に把握することが重要とされる。そこで本研究では、人体解剖画像データから大腿四頭筋に着目し、曲率情報に基づいて内部の筋繊維の抽出及び3次元表示を目的とする。ここでは日本人体型に近いVisible Korean Human Datasetを対象とし、大腿直筋、中間広筋、内側広筋、外側広筋内の繊維筋の抽出について報告する。抽出手法として画像の持つ4次元超局面曲率を算出し、得られた曲率に基づいて線状特徴を推定する。さらにそれらを、3次元表示し、繊維筋の構造を視覚化する。加えて、繊維筋の走行方向を視覚化する手法についても検討を行う。